開催概要

広島大学では、各種クラウドサービスの紹介や大学等での導入事例に関する情報共有を行う場を提供することを目的として,平成25(2013)年度から本シンポジウムを開催しています。現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が進む中で、研究・教育・管理運営におけるDXの進め方は多岐にわたります。このような状況下では、分野横断的かつ全方位的な検討が求められており、組織間連携やクラウドサービスを活用した効率的な仕組みの構築が不可欠です。

今回は、今年度新たに発足した研究データエコシステム中国四国コンソーシアムシンポジウムも本クラウドシンポジウムと併催いたします。1日目に研究データエコシステムシンポジウムとハンズオンセミナー、2日目に大学DX勉強会とクラウドサービス利用シンポジウムを開催いたします。研究データエコシステムの構築や大学DXの実践事例を共有し、クラウドサービスの利活用による課題解決の可能性を探ります。ご興味のある方はぜひ多くのセッションにご参加ください。

本シンポジウムは、「2025年サイバーセキュリティ月間」関連行事として開催します。

主催
広島大学 情報メディア教育研究センター
共催
大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会
後援
総務省中国総合通信局,中国情報通信懇談会,情報処理学会中国支部,電子情報通信学会中国支部,広島地域IPv6推進委員会
日時
会場(ハイブリッド開催)
対象
大学研究機関の関係者及び大学等への提案を検討中の企業関係者など
(興味のある方は、どなたでもご参加いただけます)
参加費
無料(参加申込みが必要です)
※情報交換会は参加費3,000円(軽食とお飲み物をご用意いたします)

参加申込み

1日目(研究データエコシステムシンポジウム,ハンズオンセミナー)と2日目で申し込み方法が異なります。
両日参加される場合はそれぞれの参加申込みフォームからお申込みください。

2025年(令和7年)3月13日(木)

  • ハンズオンセミナー
    それぞれのハンズオンセミナー参加申込みフォームからお申込みください。

    • ハンズオンセミナーに参加される場合は、Chrome, Edge, Firefox, Safariなど最新版のWebブラウザ及びネットワーク接続が利用できるPCをご用意(ご持参)ください。
    • 現地会場を含む広島大学キャンパス内では、Wi-Fi接続(eduroam)をご利用いただけます。
    • eduroamアカウントをお持ちでない方には、受付にてeduroamを利用できるゲストアカウントを発行いたします。

2025年(令和7年)3月14日(金)

プログラム ※随時アップデートします

2025年(令和7年)3月13日(木)

■ (午後)研究データエコシステム中国四国コンソーシアムシンポジウム
【会場】東千田未来創生センター 2階 グループワーク室+オンライン
プログラムについてはこちらをご確認ください(外部サイトへ)

■ (午後)ハンズオンセミナー
【会場】東千田未来創生センター 2階 M201~M204講義室,端末室+オンライン(一部オンサイトのみ)

  • ◇ハンズオンセミナー1 14:00~16:00@M201講義室+オンライン
    さわってみよう、はじめてのWasabi 〜 セットアップから Gakunin RDM 接続まで
    Wasabi Technologies Japan合同会社 橋本 洋(はしもと ひろし)氏、中村 大介(なかむら だいすけ)氏
    参加申込フォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加者数:30名(オンサイト)、20名(オンライン)
    概要
    安心、安全、低価格で注目をいただいている Wasabi のクラウドストレージが、この度 SINET経由でも利用できるようになり、またGakunin RDM の機関ストレージ・拡張ストレージとしてもご利用が進んでおります。
    大学関係者の皆様からもお問い合わせの増えているこのWasabi に触れていただく機会を今回ご提供いただくことができました。ぜひこの機会にご参加ください。
    アジェンダ:
    1. Wasabi Hot Cloud Storageのセットアップと基礎的な利用方法ハンズオン
    2. 応用編 (デモ) : GakuNin RDMとの接続やデータ保存

    • バックアップソフトウェアとの連携 – データ保存からリカバリまで
    • Wasabi Account Control Managerによる学内マルチテナント環境構築
  • ◇ハンズオンセミナー2 13:30~16:30@M202講義室ミーティングルーム3-1 ※オンサイトのみ ※(3/13 13:00)場所が変更になりました
    自然言語だけでアプリ開発!? 大学DXを促進する新時代の開発ツールを体験
    日本オラクル株式会社 公共営業本部 公共第一営業部 松井 雄介(まつい ゆうすけ)氏、公共ソリューション本部 デジタル・ガバメント推進部 檜垣 愛理(ひがき えり)氏、CoE本部 Autonomous & Analyticsソリューション部 藤本 万里奈(ふじもと まりな)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:20名(オンサイト)
    概要
    大学のDX促進のために、先生や職員の方々が自らアプリ開発に取り組まれる例が増えてきているかと存じます。昨今ではローコードでアプリを開発できるツールも増えてきており、従来のようなプログラミングスキルがなくても簡単なアプリを作れるようになって参りました。しかし、それでもやはりハードルが高いと感じている方々が多いのではないでしょうか。そんな方々でも手軽にアプリを開発できるよう、弊社は生成AIを活用することで自然言語でアプリ開発できる環境をご提供しております。是非、この機会に実際の環境に触っていただき、その手軽さを実感いただけますと幸いです。
  • ◇ハンズオンセミナー3 14:00~18:00@M203講義室+オンライン
    明日から自分の大学で使えるPowerApps / PowerBIを用いた大学業務支援システム開発講座(落とし物管理システムを開発しよう!)
    香川大学 DX推進研究センター DXラボ 小寺 賢志(こでら けんじ)氏、川瀬 舞(かわせ まい)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:40名(オンサイト)、無制限(オンライン)※オンライン参加者は聴講のみ(サポートなし)となります
    概要
    デジタル技術を活用した業務プロセスの変革を目指す方を対象に、ノーコード・ローコードツールを用いた業務システム「落とし物管理システムの開発」と「届出状況の可視化」の内製開発を学び、実践的なスキルを身につけます。
  • ◇ハンズオンセミナー4 13:15~17:30(途中30分の休憩を含みます)@M204講義室 ※オンサイトのみ
    こんなに簡単にできるハイブリッド生成AIインフラ!- 広島大学×NetApp×AWSが考える生成AI環境をつくって、さわってみよう
    ネットアップ合同会社 ソリューション技術本部 SE第4部 保村 大司(やすむら だいじ)氏、川端 卓(かわばた すぐる)氏、
    アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 パブリックセクター技術統括本部 エマージングテクノロジー本部 シニアプロトタイピングソリューションアーキテクト 小泉 秀徳(こいずみ ひでのり)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:30名(オンサイト)
    概要
    機密性の高いデータ(機微な研究データ、成績データ等)を取り扱う大学業務に最新の生成AIをどう組み込むか、広島大学様×NetApp×AWSによる実証実験でこれまで検討してきたハイブリッド生成AI環境を、ハンズオンにて参加者のみなさまにも体験していただきます。
    なぜハイブリッドなのか、そこに生成AI環境をどう組み込むか、そしてセキュリティリスクにどう対応するか、ハンズオンを通じて、今後みなさまが生成AI活用に向けたインフラを検討するうえでのヒントとなることを目指します。
    なお、ハンズオン受講者はWindowsのリモートデスクトップ接続先でハンズオンを実施して頂くため、リモートデスクトップクライアントが使える状態のPCをご準備ください。
  • ◇ハンズオンセミナー5 13:00~17:00(途中30分の休憩を含みます)@計算機室M301講義室+オンライン ※(3/5 18:55)場所が変更になりました
    学認クラウドオンデマンド構築サービスハンズオンセミナー
    国立情報学研究所 クラウド基盤研究開発センター 特任准教授 大江 和一(おおえ かずいち)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:10名
    概要
    国立情報学研究所で提供する「学認クラウドオンデマンド構築サービス」 を利用することで、クラウド上にアプリケーション環境 を容易に構築できることを紹介し、本サービスを用いたハンズオン(実習)を体験いただき ます。 今回は、Amazon Web Services (AWS)上に「HPCクラスタ」を構築します。さらに構築したHPCクラスタを容易に利用するためのWeb ポータル「Open OnDemand」を構築し、ジョブの実行、 Jupyter Notebook 環境を利用したインタラクティブな操作を体験し、HPC環境がより簡単に利用できることを実感いただきます。また、ディスカッションを交え ながら、クラウド上のHPCクラスタを利用する上での課題と対応案や利用状況の共有を行います。

2025年(令和7年)3月14日(金)

■ 大学DX勉強会
【会場】東千田未来創生センター 2階 グループワーク室+オンライン

  • 09:30~12:00  大学DX勉強会(外部サイトへ)
    • 講演
      ・愛媛大学 デジタル情報人材育成機構機構長・副学長 高橋 寛氏
      ・高知県立大学 業務改善WG 永吉 佳和氏, 岩崎 美洋氏
      ・同志社大学 情報化推進部 情報基盤課 情報企画係 土佐 卓司氏, 田村 祐司氏
      ・西日本電信電話株式会社 社会基盤営業部門 文教営業担当 石井 宏昌氏, 黒住 博志氏
      ・株式会社SibaService 代表 芝辻 裕太氏
    • オープンディスカッション
      概要
      本勉強会では、実際に大学でDXを推進している現場の方から取り組みをご紹介いただき、それをもとに情報交換を行います。さらに、参加者全員での議論を通して大学DX推進にむけた課題を共有します。今回は、DXの取り組みについて大学とベンダーの立場からそれぞれお話しいただきます。大学・研究機関の関係者および大学等への提案を検討中の企業関係者など、どなたでもご参加いただけます。
      本勉強会は昨年に引き続き,広島大学情報メディア教育研究センターと国立情報学研究所クラウド支援室の合同で実施いたします。

■ クラウドサービス利用シンポジウム
【会場】東千田未来創生センター 2階 グループワーク室+オンライン

  • 13:30〜13:40  オープニング
    • 広島大学 副学長(情報担当) 西村 浩二(にしむら こうじ)
  • 13:40〜16:20  大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会セッション
    • 13:40~14:00 講演1 欧州におけるデータスペースの現状と日本の取組状況
      国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター 相沢 啓文(あいざわ たかふみ)氏、山地 一禎(やまじ かずつな)氏、金沢大学 総合技術部情報部門 松平 拓也(まつひら たくや)氏
      概要
      近年、欧州を中心として、国境や分野の壁を越えた新しいデータ連携の仕組みである「データスペース」が注目を集めています。本講演では、データスペースの特徴、国内外の動向、研究データ管理への応用の可能性についてご紹介します。
    • 14:00~14:20 講演2 山口大学におけるGoogle Workspaceの活用とセキュリティ対策
      山口大学 情報基盤センター 末長 宏康(すえなが ひろみち)氏、総務企画部総務課DX推進室 服部 直樹(はっとり なおき)氏、小原 誠(こばら まこと)氏
      概要
      山口大学では、DXを支えるコミュニケーション基盤としてGoogle Workspace(GWS)を導入し、オンプレミスサーバで提供してきた従来システムからの移行を進めています。移行にあたり、従来システムで利用できていたメールの共用や、会議支援システム、各種予約システムなどをGWS上どのように実現するかが課題となりました。また、従来は大学内ネットワークからのみアクセス可能だった情報に、インターネットを介してどこからでもアクセスできるようになるため、セキュリティの強化が必須となりました。本講演では、GWSの各アプリケーションの機能を活用して移行に伴う課題をどのように解決したか、セキュリティ強化のための多要素認証の必須化をどのように進めたかについてご紹介します。
    • 14:20~14:40 講演3 学生、教職員の端末からクラウドサービスを利用する際のセキュリティ強化
      ジェイズ・コミュニケーション株式会社 山下 克美(やました かつみ)氏
      概要
      大学の課題として、セキュリティ対策にかける人員の不足は否めません。本日ご紹介させて頂く、「RevoWorksクラウド」、「Catoクラウド」はブラウザとネットワークのセキュリティ強化を目的として開発されました。
      セキュリティ対策とともに、運用管理の負荷を軽減できるサービスです。
    • 14:40~15:00 講演4 旅費精算業務改革への対応策~効率化とガバナンス向上の実現とAIの活用による今後の業務改革の展望~
      株式会社コンカー 営業統括本部 公共営業部 塩原 一樹(しおばら かずき)氏
      概要
      本講演では、旅費精算業務における効率化とガバナンス向上を実現するための具体的な対応策をご紹介します。また、AIを活用した最新技術による業務改革の可能性についても展望を示し、これからの教育機関の課題解決に役立つ情報をお届けします。教員と事務部門の双方の負担軽減を目指す実践的な内容に加え、より戦略的な業務改革のヒントが得られる機会です。
  • 15:00〜15:20  休憩
    • 15:20~15:40 講演5 大学DXを推進するAI Agent開発入門
      日本マイクロソフト株式会社 文教営業統括本部 中田 寿穂(なかた ひさほ)氏
      概要
      本講演では、高等教育機関におけるDXの推進に必要なAIエージェント技術の開発・導入に焦点を当てます。特に、対話型生成AIが直接的な効率化に結びつかない理由と、AIエージェント開発の必要性について詳細に解説します。AIエージェントの基本的な定義と機能、即戦力として利用可能なCopilot Agentの紹介、さらにはAgent Builderを使用したカスタマイズ可能なAIエージェントの開発プロセスについて紹介します。最終的には、自律型AIエージェントの開発への道筋を探り、参加者が自らの大学におけるAI技術の展開を計画できるようにガイダンスを提供します。
    • 15:40~16:00 講演6 Google Cloud 教育研究機関向け生成AI・HPCソリューションの紹介
      グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 カスタマーエンジニア 星野 慶(ほしの けい)氏
      概要
      Googleが継続的に投資を行っているHPC分野でのソリューション・AI Infrastractureを教育・研究機関の皆様にご紹介します。
    • 16:00~16:20 講演7 やっぱりオンプレとクラウドのハイブリッド利用からはじめるストレージとAIへの活用
      アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 パブリックセクター技術統括本部 教育研究技術本部アソシエイトソリューションアーキテクト 秋山 怜穏(あきやま れおん)氏、エマージングテクノロジー本部 シニアプロトタイピングソリューションアーキテクト 小泉 秀徳(こいずみ ひでのり)氏
      概要
      多くの大学様で、ストレージをほぼオンプレミスで運用されているケースが見受けられます。確かに、保守サービスを付加しない場合、オンプレミスのストレージは初期投資コストのみで済むため、コスト面で有利に映る可能性があります。また、お手元で物理的に管理できるという安心感もあるかもしれません。さらに、調達の観点からサポート期間内の既存機器を活用するという選択肢もあり得るでしょう。
      しかしながら、機器の故障や保守期限の切れは避けられず、その際にはデータの移行作業が発生し、データ量が大きくなればなるほど手間がかかり、データ損失のリスクも高まります。加えて、バックアップメディアや機器の製造・販売終了も見据える必要があり、長期保管の面でもオンプレミスには課題があります。
      次なる手段として、実績のあるクラウドストレージへの完全移行も選択肢の一つですが、既存機器への投資が無駄になるため、二重投資となり躊躇される大学様も少なくありません。
      そこで現実的な対応策として、データの保管・バックアップをクラウドストレージに移行することが考えられます。本セッションでは、現状の課題を整理した上で、実績に基づくクラウドストレージの選定基準をご説明します。また、データ配置の在り方やコスト最適化についてもお話しさせていただきます。さらに、クラウド上のデータをデータレイクやAI活用に生かす方法についても触れていきたいと存じます。
  • 16:20〜17:20  ハンズオンセミナー報告セッション+AXIESクラウド部会会合
    • 16:20〜16:30 報告1 ハンズオン(Wasabi Technologies Japan合同会社)
    • 16:30~16:40 報告2 ハンズオン(日本オラクル株式会社)
    • 16:40~16:50 報告3 ハンズオン(香川大学)
    • 16:50~17:00 報告4 ハンズオン(ネットアップ合同会社)
    • 17:00~17:10 報告5 ハンズオン(国立情報学研究所)
    • 17:10~17:20 報告6 大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会 第46回会合
  • 17:20~17:30  クロージング
    • 広島大学 情報メディア教育研究センター長 近堂 徹(こんどう とおる)

■ 情報交換会(シンポジウム終了後,18時からを予定)
【会場】地域連携フロア SENDA LAB(総合校舎L棟 5階) ※オンサイトのみ
※参加費:3,000円,軽食とお飲み物をご用意いたします

注意とお願い

  • 当日のお申込みも可能ですが、オンサイト及びオンラインの収容数が最大数に達した場合は入室できない場合があります。
  • 本シンポジウムの様子を録画・撮影し、主催や共催、後援各組織のウェブサイトへの掲載や活動紹介に使用させていただく場合があります。

参考

お問合せ先

広島大学 情報メディア教育研究センター
https://www.media.hiroshima-u.ac.jp/helpdesk/