開催概要

広島大学では、各種クラウドサービスの紹介や大学等での導入事例に関する情報共有を行う場を提供することを目的として,平成25(2013)年度から本シンポジウムを開催しています。近年「大学DX」推進の基盤としてクラウドサービスの活用が進んでいます。教育・学習データの利活用、研究データの利活用,事務DXによる運営業務の効率化など,それぞれの組織で様々な取組みが始まっていますが,その効果的・効率的な活用方法を共有する手段は限られているのが実情です。本シンポジウムはその情報共有のハブとなることを目指します。

10回目の節目の開催となる今回は,広島大学創立75+75周年記念事業として国立情報学研究所(NII)の黒橋所長をお招きし,「NIIの今後と広島大学への期待」をテーマに、NIIにおける各種取組みの現状と今後を俯瞰し,取組みへの参加機関や広島大学に求める役割や期待についてお話をいただきます。またそれぞれの取組みの責任者から,具体的な取組みの現状と課題,今後のロードマップについてお話をいただきます。

今回も前回に引き続き、第1日に説明会とハンズオンセミナー、第2日に勉強会とシンポジウムを開催いたします。実際にクラウドサービスに触れること、先人が経験した課題や解決策を共有することで、組織のDX推進に向けた感触を掴んでいただければ幸いです。ご興味のある方はぜひこちらにもご参加ください。

本シンポジウムは、「2024年サイバーセキュリティ月間」関連行事および「広島大学創立75+75周年記念事業」として開催します。

主催
広島大学 情報メディア教育研究センター・情報科学部
共催
国立情報学研究所,大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会
後援
総務省中国総合通信局,中国情報通信懇談会,電子情報通信学会中国支部,情報処理学会中国支部,映像情報メディア学会中国支部,広島地域IPv6推進委員会
日時
会場(ハイブリッド開催)
対象
大学研究機関の関係者及び大学等への提案を検討中の企業関係者など
(興味のある方は、どなたでもご参加いただけます)
参加費
無料(参加申込みが必要です)
※情報交換会は軽食とお飲み物をご用意いたします。参加される場合は500円のご協力をお願いいたします。

参加申込み

  • 「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」説明会
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加者数:33名(オンサイト)、129名(オンライン(オンサイトからの接続を含む))
  • ハンズオンセミナー
    それぞれのハンズオンセミナー参加申込みフォームからお申込みください。
    ※(2/12 22:00)一部の参加申込みでエラーが発生しておりました。現在は修正しております。

    • ハンズオンセミナーに参加される場合は、Chrome, Edge, Firefox, Safariなど最新版のWebブラウザ及びネットワーク接続が利用できるPCをご用意(ご持参)ください。
    • 現地会場を含む広島大学キャンパス内では、Wi-Fi接続(eduroam)をご利用いただけます(→ eduroamとは何ですか?)。
    • eduroamアカウントをお持ちでない方には、受付にてeduroamを利用できるゲストアカウントを発行いたします。
  • 大学DX勉強会・クラウドサービス利用シンポジウム・情報交換会
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加者数:大学DX勉強会:84名(オンサイト)、231名(オンライン(オンサイトからの接続を含む))
         クラウドサービス利用シンポジウム:80名(オンサイト)、163名(オンライン(オンサイトからの接続を含む))

プログラム ※随時アップデートします

2024年(令和6年)2月29日(木)

■「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」説明会
【会場】東千田未来創生センター 2階 グループワーク室+オンライン

  • 10:00~10:05  挨拶
    広島大学 理事・副学長(研究担当) 菅田 淳(すげた あつし)
  • 10:05~10:25  AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業について
    国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター 特任研究員 中野 恵一(なかの けいいち)氏
    概要
    デジタル技術とデータ活用による研究活動の変革(研究DX)を全国的に促進するため「ユースケースの形成、普及」「データ共有・利活用の促進」「研究デジタルインフラ等の効果的活用」を一体的に進めることを目的とした本事業について、その概要と、中国・四国地区における取り組みへの期待をお伝えします。
  • 10:25~10:45  研究データエコシステム東海コンソーシアムについて
    名古屋大学 情報基盤センター 教授 松原 茂樹(まつばら しげき)氏
    概要
    東海地域を中心に学術機関が連携することで、研究データエコシステム構築の地域拠点を整備し、その普及と利用を促進することを目的に、研究データエコシステム東海コンソーシアムが設立されました。本講演では、コンソーシアム設立の背景と準備過程、ならびに、コンソーシアムの今後の活動についてご紹介します。
  • 10:45~11:05  コアファシリティ連携から研究データエコシステム構築を目指して
    金沢大学 学術メディア創成センター長 教授 笠原 禎也(かさはら よしや)氏
    概要
    北陸地区では、機関を超えたコアファシリティ連携として、2020年度に金沢⼤学を核として北陸ファシリティ・技術人材ネットワークが設立され、コアファシリティの組織体制・仕組みが構築されました。コアファシリティ連携で築いたネットワークを発展させて、コアファシリティと切っても切り離せない研究データエコシステムの構築につなげたいと考えています。また、「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」の一環として、今年度、金沢大学は地域の機関連携を推進する「研究データ管理スタートアップ支援事業」に採択されました。その実施のためのデータマネージメントポリシーやガイドライン、その他規則の整備とGakuNin RDMの活用等に関する金沢大学の取り組みと、研究データエコシステム構築の推進を北陸地区で展開するための構想を紹介します。
  • 11:05~11:30  中国・四国地区における研究データエコシステムへの期待
    広島大学大学院 人間社会科学研究科 教授 渡辺 健次(わたなべ けんじ)
    概要
    広島大学は、内閣府が実施する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の第3期課題「ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築」に採択されました。採択テーマは「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校(通称 NICE)」(研究開発責任者:草原和博 広島大学大学院人間社会科学研究科・教授)です。SIPではデータマネージメントプランに基づく研究開発データの適切な管理・保存が求められており、そのプラットフォームとして学認RDMの利用が有効であると考えています。本発表では、プロジェクトの概要を述べたあと、学認RDMおよび中国・四国地区のおける研究データエコシステムに対する期待についてお話します。
  • 11:30~12:00  パネル または フリーディスカッション ※オンサイトのみ
    国立情報学研究所 中野 恵一 氏、名古屋大学 松原 茂樹 氏、金沢大学 笠原 禎也 氏、広島大学 渡辺 健次
    概要
    TBD

■ ハンズオンセミナー
【会場】東千田未来創生センター 2階 M201~M204講義室+オンライン(一部オンサイトのみ)

  • ◇ハンズオンセミナー1 14:30~18:00@M201講義室+オンライン
    明日から自分の大学で使えるMicrosoft Power BIを用いた大学業務支援システム開発講座(受付システムの業務データを可視化しよう!)
    香川大学 DX推進研究センター DXラボ 小寺 賢志(こでら けんじ)氏、川瀬 舞(かわせ まい)氏
    参加申込フォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:30名(先着) ※オンライン聴講の場合は制限なし
    参加者数:16名(オンサイト)、71名(オンライン(オンサイトからの接続を含む))
    概要
    14:30~15:00 香川大学の取り組み
    15:00~18:00 ハンズオン
  • ◇ハンズオンセミナー2 13:00~18:00(途中30分の休憩を含みます)@M202講義室+オンライン
    学認クラウドオンデマンド構築サービス(OCS)ハンズオンセミナー
    国立情報学研究所 クラウド基盤研究開発センター 特任准教授 大江 和一(おおえ かずいち)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:15名
    参加者数:0名(オンサイト)、10名(オンライン(オンサイトからの接続を含む))
    概要
    学認クラウドオンデマンド構築サービスと公開テンプレートを利用することで、クラウド上にアプリケーション環境を構築できることをご紹介します。また、本サービスのメリットをご理解いただくため、活用事例としてwebからの操作で富岳などのHPCシステム上でアプリケーション実行が可能となるOpen OnDemand環境構築についてご紹介いたします。本セミナーでは、最初にAWS上にHPCシステム構築を行い、その上にOpen OnDemand環境を構築して頂きます。さらに構築したシステムを用いてLINPACKなどのアプリケーション実行を体験して頂きます。
  • ◇ハンズオンセミナー3 13:30~18:00(途中30分の休憩を含みます)@M203講義室 ※オンサイトのみ
    Google Cloud 生成AIはじめの一歩
    グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 パブリックセクター本部 星野 慶(ほしの けい)氏、磯貝 悟(いそがい さとる)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    参加人数上限:40名
    参加者数:19名(オンサイト)※オンサイト参加のみ
    概要
    生成AIの概要の説明とGoogle Cloudを利用した校内文書検索などをできる生成AIなどのハンズオンです。ハンズオンではプログラムはおこなわずに、GUIのみで対応可能となります。
  • ◇ハンズオンセミナー4 13:00~15:30@M204講義室 ※オンサイトのみ
    AWSの生成AIサービスを使ったユースケースのデモ環境をつくってみよう
    アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 パブリックセクターシニアソリューションアーキテクト 櫻田 武嗣(さくらだ たけし)氏
    参加申込みフォームこちらからお申込みください(新しいタブが開きます)
    ※(2/12 22:00)参加申込みフォームにエラーが発生しておりました。現在は修正しております。
    参加人数上限:45名
    参加者数:8名(オンサイト)※オンサイト参加のみ
    概要
    生成AIに興味はあるけれど、自分たちのデータは管理できる閉じた環境で使いたいという要望はありませんか?AWSであれば閉じた形で生成AIを使えます。またそれぞれのシステムに組み込んでいただくこともできます。今回は生成AIのユースケースを試せるデモ環境を実際に作る体験をしてみていただこうと考えています。ハンズオンではPCが操作できる初心者の方でも実施できる内容とする予定です。CDKと呼ばれるコードにてクラウド環境を作成することも体験していただける内容とする予定です。ハンズオン体験と座学を組み合わせて実施致します。時間枠は多めにとっておりますので、残った時間は自由に作ったデモ環境を試していただくなどしていただけます。ハンズオン受講者は、HTML5が利用できるWebブラウザ(firefox/chrome/edge等)が入ったPC、ハンズオン中にメールを受信して確認できるメールアドレスが必要となります。尚、ハンズオンを行うためのAWS環境につきましては、ハンズオン実施時間中に提供致します。

2024年(令和6年)3月1日(金)

■ 大学DX勉強会
【会場】東千田未来創生センター 2階 グループワーク室+オンライン

  • 09:30~12:00  大学DX勉強会
    事例紹介講演
    ・鹿児島大学 情報基盤統括センター 副センター長 DX推進部門 渕田 孝康 氏,情報推進部 佐藤 秀 氏
    ・広島市立大学 CDO 前田 香織 氏,教育基盤センター 平見 信之 氏
    ・筑波大学 総務部 組織・職員課(組織・業務改善)係 大園 裕香 氏
    ・広島大学 財務・総務室情報部情報化推進グループ 岡崎 宏太郎,小嶋 さくら,近藤 史麻
    オープンディスカッション
    概要
    各大学で、教育、財務、事務など業務のDXが推進されていますが、その経験や知見について情報交換する場は、まだ限られています。本勉強会では、実際に大学でDXを推進している現場の方から取り組みをご紹介いただき、それをもとに情報交換を行います。さらに、参加者全員での議論を通して大学DX推進にむけた課題を共有します。大学・研究機関の関係者および大学等への提案を検討中の企業関係者など、どなたでもご参加いただけます。
    本勉強会は昨年に引き続き,広島大学情報メディア教育研究センターと国立情報学研究所クラウド支援室の合同で実施いたします。

■ クラウドサービス利用シンポジウム
【会場】東千田未来創生センター 2階 グループワーク室+オンライン

  • 13:15〜13:20  オープニング
    • 広島大学 副学長(情報・IR担当) 渡辺 健次(わたなべ けんじ)
  • 13:20〜14:50  NIIセッション
    • 13:20~14:00 基調講演 データ基盤から知識基盤へ
      国立情報学研究所 所長 黒橋 禎夫(くろはし さだお)氏
      概要
      TBD
    • 14:00~14:25 講演1-1 大学における研究データ管理を支援するGakuNin RDM
      国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター長 教授 山地 一禎(やまじ かずつな)氏
      概要
      TBD
    • 14:25~14:50 講演1-2 クラウドを活用した研究教育基盤の展開にむけて
      国立情報学研究所 クラウド基盤研究開発センター長 教授 合田 憲人(あいだ けんと)氏
      概要
      TBD
  • 14:50〜15:00  休憩
  • 15:00〜16:30  ハンズオン+大学DX勉強会報告セッション
    第1日午後及び第2日午前に行われるハンズオンや大学DX勉強会の模様、今後の展望などについてご報告いただきます。

    • 15:00〜15:18 報告2-1 ハンズオン(香川大学)
    • 15:18~15:36 報告2-2 ハンズオン(国立情報学研究所)
    • 15:36~15:54 報告2-3 ハンズオン(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)
    • 15:54~16:12 報告2-4 ハンズオン(アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)
    • 16:12~16:30 報告2-5 大学DX勉強会
  • 16:30〜16:40  休憩
  • 16:40〜18:10  大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会セッション
    • 16:40~17:15 講演3-1 将来の大学間連携も見据えたハイブリッドクラウド型データ共有基盤の実証実験
      山口大学 情報基盤センター 助教 末長 宏康(すえなが ひろみち)氏
      ネットアップ合同会社 ソリューション技術本部 SE第4部 保村 大司(やすむら だいじ)氏
      概要
      山口大学では、大学が保有する膨大なデータを一元化して最大限活用できる、大学のDXを支える次世代の情報インフラを検討しています。そのようななか山口県下の国公私立3大学の連携事業が立ち上がることとなり、将来の大学関連携も見据えながら、情報資産を安全に運用・利活用でき柔軟性にも優れたハイブリッドクラウド型のデータ共有基盤の実現可能性について、ネットアップ合同会社とともに実証実験を行いました。本セッションでは、この実証実験と、山口大学の将来に向けた構想についてご紹介します。
    • 17:15~17:35 講演3-2 バックアップのその先へ!クラウドを活かしたAI/ML/HPC用途向けデータ利活用基盤のすすめ
      ネットアップ合同会社 ソリューション技術本部 SE第4部 月岡 慶哲(つきおか よしのり)氏
      概要
      オンプレミスにあるデータの遠隔地保管として、AWS/Azure/Google Cloudをはじめとするパブリッククラウドサービスを活用される事例が多くございます。さらに進んだ活用方法として、バックアップしたデータをクラウド上のAI/ML/HPCサービスと連動させ、データ そして クラウドの価値を最大化してみませんか?
      本セッションでは、NetAppのテクノロジーを使ったパブリッククラウドへのバックアップ事例、そしてバックアップしたデータを活用したAI/ML/HPC用途向けのアーキテクチャについてご紹介します。また、NetAppのテクノロジーを活用したアーキテクチャならではのユニークな活用法(キャッシュ機能)もご紹介します。
    • 17:35~18:00 講演3-3 生成AI機能を組み込んだ次世代論文検索システム
      日本マイクロソフト株式会社 文教営業統括本部 中田 寿穂(なかた ひさほ)氏
      概要

      Intellectra (Prototype)は生成AIを搭載した次世代論文検索システムです。このシステムは、以下のような顕著な利点を研究者に提供します。

      1. 自然言語検索の強化:自然言語処理を応用し、研究者が自然言語で質問や検索クエリを入力することで、より精度高く関連性のある検索結果を返します。
      2. 言語障壁の軽減:異なる言語で書かれた論文を母国語で検索可能にし、自動翻訳により多言語間のアクセスを容易化します。
      3. 自動要約の生成:長文の論文から要点を抽出し、簡潔な要約を自動作成します。これにより、論文の速やかな理解を支援します。
      4. 質問応答機能の強化:特定の質問に対し、論文のデータベースを用いて直接的な回答を生成します。これは研究の時間効率を大幅に改善します。

      この講演では、Intellectra (Prototype)を用いたデモを通じて、これらの機能がもたらす進歩的な論文検索の経験をご紹介します。

    • 18:00~18:10 大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会 第42回会合
      広島大学 情報メディア教育研究センター 准教授(クラウド部会主査) 渡邉 英伸(わたなべ ひでのぶ)
      概要
      AXIESやクラウド部会の活動に興味のある方、参加を検討されている方もご参加いただけます。
  • 18:10~18:20  クロージング
    • 広島大学 情報メディア教育研究センター長 教授 西村 浩二(にしむら こうじ)

■ 情報交換会
【会場】地域連携フロア SENDA LAB(総合校舎L棟 5階) ※オンサイトのみ
※軽食とお飲み物をご用意いたします。参加される場合は500円のご協力をお願いいたします。

  • 18:45~19:45  情報交換会
    説明会やハンズオン、勉強会、シンポジウムの続きのお話や今後の展開、ご相談など、講師や参加者間での情報交換、情報共有にご活用ください。

注意とお願い

  • 当日のお申込みも可能ですが、オンサイト及びオンラインの収容数が最大数に達した場合は入室できない場合があります。
  • 本シンポジウムの様子を録画・撮影し、主催や共催、後援各組織のウェブサイトへの掲載や活動紹介に使用させていただく場合があります。

参考

お問合せ先

広島大学 情報メディア教育研究センター
https://www.media.hiroshima-u.ac.jp/helpdesk/