最新のお知らせ

  • 2023-08-08 教育研究用情報端末(ICE端末)の運用終了に関するお知らせを掲載

概要

メディアセンターでは教育研究用情報端末(ICE端末)の運用について、必携PCの普及やそれに伴うICE端末の利用状況の変化を考慮しながら更新のタイミングや運用台数、運用期限の調整を行ってきたところですが、このたび、現行のICE端末の保守期限なども検討した結果、今年度末(2024年3月末)をもってICE端末の運用を終了することにいたしました。

ただし、一部の講義に支障があることから、2024年(令和6年)4月以降は限定運用期間といたします。

なお、霞基礎講義棟1F端末室1および端末室2の端末においては、CBT(Computer Based Testing)試験でも利用されるため医学部・歯学部・薬学部が仕様策定ならびに契約していることから、今後協議の上決定する予定です。

基本方針と計画

基本方針

  • 2023年度末で教育研究用情報端末の運用は終了とする
  • 2024年度以降は限定運用とする
  • 限定運用の実施は年度ごとに判断し、最大3年間(2027年(令和9年)3月)までとする
    • 2024年度の限定運用は実施します。
    • メディアセンター側の都合により、台数の削減や限定運用期間の短縮も可能とします。

【限定運用になることでの変更点】(括弧内は現運用の体制)

  • 端末の台数を削減し、以下の場所のみ既存環境を残す ※1
    • 東広島 IMC本館2F端末室:93台
    • 霞 基礎講義棟1F端末室1・端末室2:未定 ※協議の上決定する
    • 東千田 未来創生センター2F端末室: 35台

※1 完全撤去は東図書館2F端末室や西図書館3F語学自習室のICE端末(筐体)のみとなります。ディスプレイやUSBハブは残るため、必携パソコンと接続することでデュアルディスプレイ環境として部屋の利用は可能です。

  • 端末のハードウェア保守は行わない(ハードウェア故障による交換を実施)
    • 端末が故障した場合は予備端末があれば置き換え、なければ故障端末を撤去します。

教育研究用情報端末(ICE端末)の運用終了の経緯

本学では、平成27年(2015年)4月に、高度情報化社会において情報通信技術の十分な活用能力を有する人材を持続的に輩出すること、情報通信技術を活用した先進的講義手法により教育力を強化すること、各種配布物や提出物のペーパーレス化を推進することなどを目的として「ノートパソコンの必携化」を開始し、必携PCを活用した授業の充実、学内の無線LAN(HINET Wi-Fi)設備など必携PC利用環境の整備・充実、経済的理由によりパソコンを購入できない学生に対する長期貸出などの施策を推進してきました。令和2年度(2020年度)からのコロナ禍においては、必携PCの普及やオンライン学習支援システムのクラウド化、授業を担当される教員の皆様の努力が奏功し、迅速かつスムーズなオンライン授業への転換を図ることができました。
一方メディアセンターでは、必携化が開始される前後から、必携PCの利用状況やその普及に伴うICE端末の利用状況の変化を考慮しながら、表に示すようにICE端末の更新タイミングや運用台数、運用期限の調整を行ってきました。コロナ禍における行動制限によってICE端末の利用が大幅に減少した後、必携PCを活用したオンライン授業が急速に普及・浸透し、対面授業が解禁されている現在においてもその傾向が継続していることが明らかとなりました。図1に平成29年度(2017年度)から令和3年度(2021年度)の端末室全体と図2に令和元年度(2019年度)から令和3年度(2021年度)の端末室別の利用状況を示します。これらの状況から、「ノートパソコンの必携化」の目的とその実現に向けた施策の推進は一定程度達成されたと考えられるため、現在のICE端末の運用期限である令和6年(2024年)3月末をもってICE端末の運用を終了することといたしました。
これまで長きに渡り、ICE端末を利用していただいた皆様に厚く御礼を申し上げますとともに、引き続き、必携PCを活用した新しい教育のあり方についてご協力いただきますようお願いいたします。

表 ICE端末の更新履歴

運用期間

(当初予定)

H17.4

~H22.8

H22.9

~H27.9

H27.10

~H30.9

H30.4

~R4.3

H31.4

~R5.3

R2.4

~R6.3

R4.4

~R6.3

更新対象

赤字は更新対象の端末(一部を含む)

端末(CBT端末統合) 端末(部局端末統合) サーバ+端末数削減(運用期間延長) CBT端末(霞) 端末(東広島(本館と西図書館3階と東千田) サーバ+端末(東広島(東図書館)) VR端末(東広島(本館)と霞)+端末移設
端末台数 東広島 567台 864台 719台 719台 203台 203台 203台
149台 185台 191台 155台 140台 140台 148台
東千田 65台 65台 65台 65台 35台 35台 35台
781台 1,114台 975台 939台 378台 378台 386台

 

図1. 2017年4月~2022年3月までの端末室全体の利用状況

 

図2. 2019年4月~2022年3月までの端末室毎の利用状況