新型コロナウイルス感染症に関する対応について(2020.2.25)

中華人民共和国湖北省武漢市において、昨年12月以降発生が報告され、日本国内をはじめ世界各地で患者の発生報告が続いています。
今回は特にハンズオンを中心とした、講師と参加者あるいは参加者間のインタラクションが比較的多い内容となることから、2/24に公表された政府専門家会議の見解

このウイルスの特徴として、現在、感染を拡大させるリスクが高いのは、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境だと考えられます。

この1~2週間の動向が、国内で急速に感染が拡大するかどうかの瀬戸際であると考えています。 そのため、我々市民がそれぞれできることを実践していかねばなりません。

教育機関、企業など事業者の皆様も、感染の急速な拡大を防ぐために大切な役割を担っています。 それぞれの活動の特徴を踏まえ、集会や行事の開催方法の変更、移動方法の分散、リモートワーク、オンライン会議などのできうる限りの工夫を講じるなど、協力してください。

等を踏まえ、大変残念ではありますが開催中止とすることといたしました。
上にもありますように、今回はハンズオンが中心であることからオンラインでの開催も見送ります。

本シンポジウムの開催を楽しみにしていただいた皆様にはご迷惑をおかけすることとなりますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
なお、今回予定していた内容については、関連のイベント等でご案内できるよう各方面と調整してまいります。 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

開催概要

7回目の開催となる今回は、「クラウドをクラウドらしく使う」をテーマに設定いたしました。
クラウドファーストのかけ声のもと、様々な組織において「クラウド化」が進められていますが、検討当初は「必要なときに必要なだけ」調達することで「導入コストや運用コストを抑え」つつ、「可用性やセキュリティを高める」ことなどを目的としていたはずなのに、いつしか「クラウド化(クラウドに移行すること)」そのものが目的化してしまっているということはないでしょうか?
クラウドは日々変化するニーズやシーズに柔軟に対応できることにメリットがあるはずが、数年に一度のハードウェア更新の機会を失うことでシステムの固定化を招き、かえって機能やコストの見直しの機会を失ってしまっているようにも思われます。
今回のシンポジウムでは、クラウドをクラウドらしく使うにはどのような使い方があるのか、どのような点に注意しておけば良いのかなどを念頭に置きつつ、ハンズオンや講演を通して参加者の皆さんと考えてみたいと思います。

今回は、シンポジウム前日の午後および当日の午前にハンズオンセミナーを開催します。
ご興味のある方はぜひこちらにもご参加ください。

本シンポジウムは、「2020年サイバーセキュリティ月間」関連イベントとして開催します。
みんなでしっかりサイバーセキュリティ

  • 主催:
    広島大学情報メディア教育研究センター
  • 共催:
    大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会
  • 後援:
    総務省 中国総合通信局中国情報通信懇談会電子情報通信学会 中国支部情報処理学会 中国支部広島地域IPv6推進委員会
  • 日時:
    2020年(令和2年)3月5日(木)
    ハンズオンセミナー第1日:13:00~18:00(参加人数に上限があります)
    2020年(令和2年)3月6日(金)
    ハンズオンセミナー第2日:9:30~12:30(参加人数に上限があります)
    クラウドサービス利用シンポジウム2020:13:30~17:45
    ※3月7日(土)には、JR西条駅周辺で「2020春の西条 醸華町まつり」が開催されます。
    こちらに関するお問い合わせは、リンク先へお願いいたします。
  • 場所:
    広島大学 東広島キャンパス 情報メディア教育研究センター 2階 セミナー室
    (東広島市鏡山1-4-2)交通アクセス
  • 対象:
    大学研究機関の関係者および大学等への提案を検討中の企業関係者など(SIer様歓迎)
    (興味のある方は、どなたでもご参加いただけます)
  • 参加費:
    無料(事前申込みが必要です)
    ※シンポジウムの中継を行います(URLはお申込みメールアドレス宛に後日お知らせします)。
    なお、ハンズオンの中継は行いませんのでご了承ください。

プログラム

※都合により変更する場合があります。

  • 2020年(令和2年)3月5日(木)

「ハンズオンセミナー第1日」
複数のクラウド事業者によるハンズオン(募集人数はそれぞれの先頭に記載)

    • 13:00~13:15
      オープニング(主旨・注意事項の説明等)
    • 13:30~15:30 ハンズオン part1
      • (30名)AWSを利用する際のセキュリティ、コスト削減のチェックポイント(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)
        サーバ不要で構築できるWeb配信環境を、耐久性の高いストレージサービスとCDNを組み合わせて実際に構築してみましょう。さらにAWSを利用していく上で、セキュリティ、コスト削減でチェックすべきポイントについて、実際に参加者自身のAWSのコンソール画面を見ながら確認していきます。クラウドを安全に使っていくためのチェックポイントをまとめたAWS Well-Architected Toolについても確認していきます。
      • (20名)Azure Lab Service+Nested VM+Docker+VS Codeではじめるコンテナー実習(日本マイクロソフト株式会社)
        教室PC環境ではなかなか実習を行うことが難しいコンテナーの実習をAzure上のNested VM(仮想マシン上でHyper Visorをさらに動かせる仮想マシン)を利用して実習環境の構築から授業のやり方までをハンズオンします。
        本ハンズオン環境は、ハンズオン環境を数クリックで構築できるAzure Lab Serviceも使用しますので、Azure Lab Serviceに関しても解説します。
      • (12名)さくらのクラウドの基礎(さくらインターネット株式会社)
        高機能化・高度化に伴い多くのクラウドのインターフェイスは複雑化しています。 さくらのクラウドはサーバの感触を残した、ユーザが容易に利用できるクラウドを標ぼうしています。 本ハンズオンに参加して、他社クラウドとの違いを体感してください。
    • 15:30~16:00 休憩
    • 16:00~18:00 ハンズオン part2
      • (30名)はじめて使うAWS(アマゾン ウェブ サービス)~サーバとデータベースサービスを立ち上げてみよう~(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)
        はじめてAWS(アマゾン ウェブ サービス)を使う方向けに、クラウドを利用するときの考え方について学んだ後に、実際にサーバとデータベースサービスを立ち上げてみましょう。ネットワーク設計、セキュリティ設定についても簡単に紹介しながら進めていく予定です。
      • (20名)Office 365+PowerAppsで開発する固定資産管理システム(日本マイクロソフト株式会社)
        Excel online, OneDrive for Business, PowerAppsを使用して、固定資産の棚卸システムを作成します。
      • (12名)さくらのクラウドを利用したDocker入門(さくらインターネット株式会社)
        クラウドネイティブ時代の開発・運用の第一歩として、素早く様々な環境上に移動できる利点がある、アプリケーションのコンテナ化は欠かせません。 本ハンズオンでは、実際にDockerコマンドを使って操作を行いながら、Dockerを使ったコンテナの実行や、Dockerイメージの自動作成などを通して、コンテナ化の基礎を体験してください。
  • 2020年(令和2年)3月6日(金)

「ハンズオンセミナー第2日」
国立情報学研究所によるハンズオン(募集人数20名)

    • 09:30~12:30 ハンズオン part3
      国立情報学研究所では、大学・研究機関でのクラウド利用支援を目的とした「学認クラウドオンデマンド構築サービス」を提供しています。 クラウド上で研究・教育用アプリケーション環境を構築するには、アプリケーションの知識だけでなく、ネットワークやクラウド事業者ごとに異なる操作方法に従った構築が課題となります。 本サービスは、クラウド環境構築操作の抽象化などによりこの課題によるハードルを低減し、またアプリケーション実行環境をオンデマンドかつ環境再現性高く構築する支援をします。
      本ハンズオンセミナーでは、本サービスの概要説明、パブリッククラウド(AWS, Azure)を利用した本サービスの基本操作とアプリケーション環境の構築を体験していただきます。
      本セミナーは2019年度に国立情報学研究所、北海道大学、京都大学にて開催したハンズオンセミナーとほぼ同内容となります。 過去のハンズオン教材は、以下からご覧いただけます。
      https://github.com/nii-gakunin-cloud/handson/

      • 09:30~09:50 学認クラウドオンデマンド構築サービスの概要(座学)
        学認クラウドオンデマンドサービスの構成、クラウドプロバイダとの接続形態、利用要件などを説明します。
      • 09:50~10:10 Jupiter Notebook入門
        学認クラウドオンデマンドサービスではクラウド上でのアプリケーション環境構築にフロントエンドとしてJupyter Notebookを使用します。
        国立情報学研究所による機能拡張を中心に基本的な使い方を説明します。
      • 10:10~12:30 学認クラウドオンデマンド構築サービスの基礎と活用方法
        学認クラウドオンデマンド構築サービスの基本的な使用方法、GPUインスタンスを利用したアプリケーション環境の構築と実行、演習を体験していただきます。
        クラウド環境としてAmazon Web Services (AWS)、Microsoft Azureを使用します。(途中、休憩を含みます)

「クラウドサービス利用シンポジウム2020」

    • 13:30~13:35 開会挨拶
    • 13:35~14:10
      「明日のクラウド技術者を今日から育てるAWSの無償教育プログラムAWS Educateと授業での活用」
      アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 パブリックセクター 技術本部
      ソリューションアーキテクト 櫻田 武嗣(さくらだ たけし)

      クラウドや機械学習、データサイエンティストなど様々な技術を自習形式で学ぶことができ、AWSを実際に利用して学習するためのクレジットも毎年付与される学生・教員向けの無償のプログラムであるAWS Educateについてご紹介します。AWS Educateで提供されるAWS Educate Starterアカウントで授業などで活用されている例などもご紹介します。

    • 14:10~14:45
      「『政府情報サービスに関するクラウド安全性評価制度』と高等教育機関におけるクラウドサービス利用ガイドライン」
      日本マイクロソフト株式会社 パブリックセクター事業本部 文教営業統括本部
      中田 寿穂(なかた ひさほ)
    • 14:45~15:20
      「さくらのクラウド導入ガイド」
      さくらインターネット株式会社 テクニカルソリューション部
      リーダ 佐藤 美香(さとう みか)

      オンプレミスからSINETを利用したさくらのクラウドへの移行説明を事例を交えご説明します。

    • 15:20~15:40 休憩
    • 15:40~16:15
      「学認クラウドオンデマンド構築サービスの導入から利用まで(仮)」
      国立情報学研究所 クラウド基盤研究開発センター
      特任准教授 佐賀 一繁(さが かずしげ)
    • 16:15~16:55
      「北九州市立大学におけるWindows Virtual Desktopの導入~課題への挑戦と展望~(仮)」
      北九州市立大学 情報総合センター
      准教授 古川 洋章(ふるかわ ひろあき)
    • 16:55~17:35
      「クラウド事業者でないから話せるクラウドの選び方」
      Red Hat株式会社 テクニカルセールス本部
      ソリューションアーキテクト 平田 千浩(ひらた ちひろ)
    • 17:35~17:40 閉会
    • 17:40~18:00
      大学ICT推進協議会(AXIES)クラウド部会 第27回会合
      ※AXIESへの参加を検討されている方、クラウド部会の活動に興味のある方もご参加ください。

情報交換会(クラウド部会第二部)

  • 日時:2020年(令和2年)3月6日(金)19:00~21:00
  • 場所:本庄(東広島市西行朝日町1-10)
  • 会費:5,000円(受付時にお支払いください)
    ※予定を変更される場合は、3/4(水)までに必ずご連絡ください。

参加申込み

  • 申し訳ありません。開催中止となりました。(2020.2.25)
  • ハンズオンへの参加を希望される方は、以下の参加要件をご確認のうえお申込みください。
    • 無線LANが使用できるPCをご持参ください(会場ではeduroamが利用できます)。
      ※eduroamアカウントをお持ちでない方にはゲストアカウントを発行します
    • 「アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社」のハンズオンに参加される方は、以下も合わせてご確認ください。
      • ChromeまたはFirefoxが導入されていること。
      • AWSアカウント(またはAWS Educate Starterアカウント)を取得しておくこと。
        ※AWS Educate Starterアカウントの場合には、コスト削減について確認できる項目に制限があります(参加確定後にお伺いします)。
    • 「日本マイクロソフト株式会社」のハンズオンに参加される方は、以下も含めてご確認ください。
      • part1
        • PCからRDP接続ができること。
          ※macOSの場合は、App Storeから「Microsoft Remote Desktop」または「Parallels Client」を導入する必要があります。
        • マイクロソフトアカウント(outlook.com, outlook.jp, hotmail.com)もしくはOffice 365のアカウントを取得しておくこと(参加確定後にお伺いします)。
      • part2
        • カメラ機能を持ったスマートフォン(可能であれば)
        • 自機関でMicrosoft 365 A3またはA5 の契約をお持ちの場合には、そのライセンスでご利用できます。
          ※ライセンスをお持ちでない場合は、ハンズオン用のアカウントを払い出します(参加確定後にお伺いします)。
    • 「さくらインターネット株式会社」のハンズオンに参加される方は、以下も合わせてご確認ください。
      • Linuxに関する基礎的な知識を有していること。
      • viエディタが操作できること。
      • サーバにsshで接続するためのアプリケーションが導入されていること。
        ※Windows 10(Fall Creators Update(2017/秋)以降)やmacOS XにはOpenSSHが標準で導入されています。
    • 「国立情報学研究所」のハンズオンに参加される方は、以下も合わせてご確認ください。
      • Webブラウザを使用します。表示等の問題が発生することがあるため、複数のWebブラウザが導入されていることが望ましい(Chromeを推奨)。
      • タブレットのWebブラウザでは表示上の問題が発生することがあるため、ノートPCをご利用ください。

注意とお願い

  • 当日参加も可能ですが、事前申込み優先とさせていただき、満席の場合は入場をお断りする場合があります。
  • 本シンポジウムの様子をスタッフが写真・ビデオ撮影し、主催者や協力者のウェブサイトへの掲載や活動紹介に使用させていただく場合があります。

参考

お問合せ先

広島大学 情報メディア教育研究センター
https://www.media.hiroshima-u.ac.jp/helpdesk/